あみぐるみ つくってます。

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いつまでも、いつまでも…。

みぃー、みぃー、みぃー、みぃー。

ひとりぼっち。
おなかが空いた。ずっーと食べてない。
歩き続けてるけど、もう動けなくなりそう。

目の前に、人影が見えた。

逃げなきゃ…って、思ったけど、
気がついたら、
手のひらに乗るほどの自分の体は、
その手に抱えられていた。


次に気がついたときは、ダンボールの中。

箱の上から、たくさんの人間がのぞき込んで
何か言ってる。


ちょっと、こわかったけど、ミルクをのませてくれた。
いつも、誰かが来て、遊んでくれた。
灯りが消えて、誰もいなくなった、コンクリートに囲まれた建物の中で、
何日か夜をすごした。



いつしか、「ノンタン」って呼ばれてた。



ある時から、
女の人のおうちで、暮らすようになった。



絶対に、お母さんじゃないって、わかってたけど、
優しそうな目で見つめてくれたし、
気まぐれで、わがままで、攻撃的な気持ちも、
あたたかく包んでくれて、



その人の手を何度も引っかいたり、
かんだりもしたけど、
でも、でも、ずっと、そばにおいてくれた。



いつからか、おかあさん、って思うようになってた。




冷蔵庫や高いとこは、大好きな場所だった。
おうちの中が見渡せる、
おちつけて、安心できる場所。
おかあさんのことも、下から見上げなくてもいいんだ。



紙の袋や、洗濯機の中も大好きだった。



そんな狭いとこって、思うかもしれないけど、
中に入ってぐるぐる回って、
一番おちつける場所を見つけたら、
ここは外の世界じゃなくて、自分だけの世界。



でも、心配だから、ときどき外をのぞいて確認。



たくさん遊んだり、一緒にすごしたりしたけど、
生きていられる時間は、決してずぅっと続くものじゃなかった。

おかあさんがいなくなったら、どうしようって思ってたけど。

おかあさんより、ずっと早く歳をとっていく自分に気づいたとき、
自分がいなくなったら、悲しむかなって心配するようになった。

あのまま、拾われなかったら、
ここへ連れて来てくれなかったら、
ひとりぼっちのままだったし、
食べるものがなくて、生きていられなかったはず。




でも、それよりも、それよりも、
一緒にいてくれて、
一緒にいられて、
幸せでした。

ありがとう。




***************




これだけで、もう、何も言葉はいらないのかもしれませんが。

とにかく、ノンタンは、私にとっても、思い入れのあるにゃんこ。
私も、「いつも、誰かが来て、遊んでくれた。」中のひとりだったし、
私は、おかあさんじゃないけど、
おうちに遊びに行くたびに、ひっかかれたり、かぷってされたり、しました。

このコンクリートに囲まれた建物の職場を離れて、ずいぶんになりますし、
ノンタンには、もう何年もあってなかったのですが、
知らせを聞いて、とても淋しく、いろんなことが思い出されました。
こんなちっちゃな頃から知ってるし、思い入れも強すぎて、
なかなか、あみぐるみのノンタンという形をイメージできず、
完成までに、お時間をたくさんいただいてしまいました。



実は、まだ、完全にご依頼のものを
作り終わったわけではないのですが、
わけあって、
とりあえず、この完成した一体の写真と、
このメッセージをお伝えすることにしました。
ノンタンからおかあさんへの、メッセージです。


あみぐるみをつくっているからこそ、
こんな形で、関わることができ、
私もとてもよかったと思っています。
いつまでも、いつまでも、
ノンタンはおかあさんのそばにいるはず。
このあみぐるみには、ノンタンのそんな思いが
こめられています。
ずっと、おそばにおいてやってください。

そして、前を向いてね。




***************

私、犬種とか猫種?とかのあみぐるみをつくるのはとても苦手でした。

これまでに、カフーやローラちゃんをつくらせてもらう機会を得て、
なんとなくだけど、わかってきていたことがありました。

で、今回のノンタンで、しっかりと自覚しました。

私は、その動物とか、犬種がつくりたいわけじゃなかったんだ、って。
キリンがつくりたくて、オリジナル制作をはじめたのでしたが、
私がつくりたかったのは、ただのキリンじゃなくて、
「りんたん」だったんです。きっと…。

だから、今回も、「ノンタン」をつくりました。

ノンタンの制作にあたっては、「招き猫」からものすごい影響を受けました。
最終的に、ノンタンのポーズは、招く姿に。
なんでだか、よくわかりません。
いろいろなポーズも考えたんですが、なぜか手が進まず、
招こう、そう思ったら、制作にとりかかるのも、編み進むのも
あっというまでした。
本当に、本当に、不思議なことばかりでした…。
ご依頼ものは、もう少し制作が残っていますので、お待ちくださいね。
そして、久しぶりに、たくさんのことを語り合おう!と、
今から、お会いできるのを楽しみにしています。

思い返すと、ここ半年、猫のあみぐるみのことばかり考えさせられていました。
何か、私に伝えたい、気づかせたいことが、あるのでしょうか、ね。
まだ、わかったような、わからないような…。
とりあえず、ノンタン!
おかあさんに、メッセージ伝えたからね。

そして、ノンタン、私からも、
ありがとう。




| maam | ねこ | 18:00 | comments(0) |
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