あみぐるみ つくってます。

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無事、終了…。ほっ。

maamの森 あみぐるみ作品展が、無事に終了いたしました。
終わった〜、というほっとした気持ちと、
「ほ」に行っても、もうmaamの森の住人はいないんだな、
という淋しい気持ちが入り混じって、なんとも複雑な心境です。


期間中、会場へ足を運んでくださった方々、ありがとうございました。
遠方から駆けつけてくださったみなさま、そして、喫茶「ほ」のお客さま。
maamのあみぐるみを見ていただいて、本当にありがとうございました。
また、何年ぶりかに友人に会えたことも、とてもうれしかったです。
ブログで、なぞのおじさまOさんのレポートで楽しんでくださったみなさま、
ほんのちょっとでも、作品展の様子が伝わったでしょうか。
そして、こんな素敵な場を与えてくださった「喫茶ほ」のオーナーさま、
どうもありがとうございました。


直接お会いして、感想を聞かせてもらったり、
「あしあと」にそっとメッセージを残してくださったり、
みなさんの言葉は、maamの心にあたたかく響きました。
ふっと、頬がゆるんで、自然と笑みがこぼれ、
気持ちが和んだり。
お客さまの、そんな姿がとてもうれしかったです。
「刺激」や「インスピレーション」を受けとってくださった方、素敵な絵を描いてくださった方、
maamのあみぐるみを連れ帰ってくださった方、委託しているお店にも足を運んでくださった方、
あみぐるみづくりに挑戦してくださった方、編み物体験をしてくださった方、
ご自身のブログで記事にしてくださった方、写真とともに小さな物語を作ってくださった方…。
書き出すときりがないほど、maamにとって、たくさんの感激がありました。
作品を生み出すのも楽しかったのですが、なにより、訪れてくださったみなさんの想いに
直接ふれられて、とても楽しかったです。

そして、これまで、自分が表現しようとしてきたものと、作品をご覧いただいた方々の
受け止め方との間に、大きな違いがなかったこと。
そのことを実感できた、それが今回の大きな収穫であったように思います。
今後も、maamは試行錯誤を続けていくことと思われますが、自分が向いている方向に、
ちょっぴり自信を持って、進んでいけそうです。
どうもありがとうございました。


さて。最終日の昨日。
「喫茶ほ」の住人になったつもりの
maamの森の住人を、
連れて帰るのに一苦労…。
「maam〜、どっか行くの?」
「ボク、いらっしゃいませ〜、って
言うの、上手になったんだよ。」
などなど、
みんな勝手なことばかり…。

そんなみんなを、無理やり箱に詰めて、帰ってまいりました。
とても、「喫茶ほ」になじんでいたので、なんだか、ちょぴり淋しい…。


そうそう。ハリぼーがそっと教えてくれたのですが。
このコたち。訪れたみなさんの心のポケットに、何かを投げ入れていたようです。
あなたの心のポケットには、どんなものが入っていましたか?
え?何も入ってなかった?
きっと、とっても、とっても、とっても、ちっちゃなものなんですよ。
気づかないほどの何か…。
何かの種なのかも。
どんな花が咲き、何が実るのか、あなたの心の中で、大きく育ててあげてくださいね。


| maam | 喫茶ほ展示 | 19:21 | comments(16) |
作品展の期間延長のお知らせ

Oさんのレポートも最終話をむかえ、作品展もいよいよ終わりに近づきました。



のはずだったのですが、実は、作品展の期間が
延長になったんです!
「ほ」さんのご好意により、11月5日(日)まで
となりました。

10月29日(日)と30日(月)は、
お店がお休みですので、ご注意くださいね。



ひょっとして、ひょっとして、ひょっとして。
もう一度行ってみたいと思っていたあなた、
都合がつかずまだ行かれていないあなた、
よろしければ、いらしてください。
maamの森の住人が「喫茶ほ」にて、
お待ちしています。


| maam | 喫茶ほ展示 | 00:19 | comments(8) |
あみぐるみ作品展 レポート その8

私は、いつしか、「ほ」を占拠している彼らとのひとときを楽しんでいることに、驚いていた。
やんちゃだったり、ぼけてたり、ほのぼのしていたり、どいつも個性的だ。


あみぐるみ、っていうんだそうだ。


今度、妻と娘も連れてこようかな…。
こんなことがきっかけで、少しだけど何かが変わるような気がした。


そんなことを思いながら、店を出ようとしたとき、後ろから小さな声がした。

「ボクは?」

私は、おそるおそる振り返った。
(この店で、いったい何度振り返っただろう?)


おっ、ハリネズミだ。
Welcomeボードを持っている…。

「すまなかったね。気がつかなくて…。
 みんなをお迎えしていたんだね。
 大役ご苦労さん。」




-----最終話 Welcomeハリぼー「ボクは?」 おわり-----
※ この物語はフィクションです。


| maam | 喫茶ほ展示 | 00:02 | comments(6) |
あみぐるみ作品展 レポート その7

♪ちゃんちゃーん ちゃかちゃかちゃんちゃん ちゃかちゃかちゃんちゃん…♪
“パーン!”
「ふれーふれー!」「わー!」


秋の季節にふさわしい運動会。
きっと、近くの幼稚園でやってるんだろう。


しかし、不思議だ。
運動場の砂を蹴る音までが、こんなに間近に聞こえるなんて…。
それに、これはライン引きに使う石灰のにおい…。
それが、なぜか後ろから…。


私は、おそるおそる、後ろを振り返った。
「うわー。落花生たちが運動会をやっている!」



どうやら、障害物競走のようだ。



最初は網くぐり。
1匹、からまって、もがいている。



次はパンくい競争。
さっきから、1匹、ずっとぶら下がってる。
あ、全部食べる気だな!



最後は、一本橋。バランスが大事なやつ。
おっと、落ちそうだ。


思わず、叫んだ。
「落ちたら、最初からだぞ!」




-----第7話 らっかたん大運動会「一等賞はぼくだ!」 おわり-----
※ この物語はフィクションです。


| maam | 喫茶ほ展示 | 00:02 | comments(12) |
あみぐるみ作品展 レポート その6

不思議なもんだ。
編み物をしているおばあさんってのは、
何年も前から知り合いのような親近感を感じてしまう。


そのぶたのおばあさんは、
窓際のカウンターで椅子に腰掛け、
編み物をしていた。


テーブルの上には、珈琲。


テーブルの向かい側には猫がいて、
毛糸玉とじゃれている。


つい、気さくに話しかけてしまった。
「何を編んでいるんですか?」

「今年もクリスマスに孫が来るんだよ。
セーターをプレゼントしようと思ってね。」

「ちょっと気が弱いんだけど、やさしい、いい子でね。」


きっと、そのお孫さんは、このおばあさんのことが大好きなんだろうな。

「編み物をしているときって、どんな気分なんですか?」

「こうやって編むのに手を動かしているとね。

とてもリラックスして、穏やかな気持ちになれるんだよ。
贈る人のことや、出来上がりをイメージしながら、一針一針編んでいくんだけどね。
少しずつ出来上がっていくのが、とても楽しいもんなんだよ。」


へぇー。ずっとおんなじ作業の繰り返しで、
単調で、よく飽きないもんだな、と思っていたけど、
そう言われてみると、物を作ることの楽しさや充実感みたいなものが編み物にもあるんだ。

「いい色のセーターですね。お孫さん、きっと大喜びですよ。」




-----第6話 あみあみぶぅばあ「もうすぐ孫が来るんだよ」 おわり-----
※ この物語はフィクションです。


| maam | 喫茶ほ展示 | 23:41 | comments(20) |
あみぐるみ作品展 レポート その5

“コンコンコン”
にわとりかあさんが、枝を指揮棒で叩いて、ひよこたちに合図をしている。


「ぴよぴよぴよぴよぴよぴよ…」
ひよこたちは、おかまいなしにさえずっている。


「発表会までもう時間がないのよ。
好き勝手に歌ってないで、ちゃんと自分の音を歌いなさい!」


ひよこたちは、5本の枝に
とまっている。

あ、そうか。
この枝は五線譜だったのか。
きっと、それぞれとまっている
ところの音を歌うんだな。


無性に彼らの歌が聞きたくなった。
だが、ひよこたちはにわとりかあさんの心配をよそに、
好き勝手に、
「ぴよぴよぴよぴよぴよぴよ…」


きりんのバイオリンと競争だな。




-----第5話 ぴよこーらす おわり-----
※ この物語はフィクションです。


| maam | 喫茶ほ展示 | 23:46 | comments(12) |
あみぐるみ作品展 レポート その4

まったく、どうなっているのやら…。
ぶたが世界一周だって?


それだけじゃない。
そのぶたときたら、黒い帽子をかぶって、
スカーフなんかしてる。
まるで、ギャングか西部劇だ。


しかも、どうやって世界一周してると思う?
風船だよ、風船。
それもたった6つ。
よく浮き上がったもんだ。


でも、そいつを見てるうち、その心意気と豪快さを褒めてやりたくなったよ。
小さい頃、自転車で日本一周したらどんなだろうなって思ったことがあった。
でも、見慣れない隣の町までこいだところで、何だか心細くなって、
いつも引き返していた自分。


私は、ふと、つぶやいていた。
「がんばれ、ぶた。世界を見て来い!」


すると、ぶたがぼそっと言った。

「降り方聞くの忘れちゃったんだよ。」


あはは。そりゃいいや。
だめだ、だめだぞ。
世界一周するまでは、教えてやらないぞ。

なんか、このぶたには妙に親しみがわくんだよな。




-----第4話 ぶぅとんとん世界一周旅行中「降り方聞くの忘れちゃったんだよ。」 おわり-----
※ この物語はフィクションです。


| maam | 喫茶ほ展示 | 00:01 | comments(18) |
あみぐるみ作品展 レポート その3

今週は3回目だよ。この店に来たの…。
しかも、3回連続でこのテーブル。


で、ずっと頼んでるんだよ。
でも、ダメだっていうんだ。


大の大人が頭を下げて、何度も頼んでるんだよ。
1回ぐらい、いいじゃないか。


何ともうらやましいんだよ、
このフェレット。

ハンモック、ゆらゆら揺れて。
風が頬をくすぐったり、
森の香りに包まれて、
いつの間にか、うたた寝しちゃうな。


しかもだ、フェレット、ときどき、「キュキュキュ」とか笑うんだよ。

本読んでるんだ。
「らっかたん物語」だって。
表紙に落花生がのってる。
おもしろいのかなぁ。
そんなにおもしろいのか?


だから頼んでるんだよ。
「ちょっとだけでいいから、替わってくれないか?」って。


あ、また、あっち向いちゃったよ。




-----第3話 ふぇれっぽのお気に入りの時間 おわり-----
※ この物語はフィクションです。


| maam | 喫茶ほ展示 | 00:03 | comments(16) |
あみぐるみ作品展 レポート その2

依然として、「ほ」は占拠されたままである。


そして、お店のおねえさんは拉致されている。
聞いたわけでもないし、聞けないけど、きっとそうだ。
「助けて」と言わないのは、見張られているからなのだ。


おねえさんをほうってはおけない。
私は再び「ほ」を訪れた。


ただ、今日は何かが違うように感じた。


私の頭上にきりんがいる。
このきりんも、壁から身を乗り出していて、
私を見おろしている。
そして、何故だかわからないのだが、
手にバイオリンを持っているのだ。
何とも粋なやつじゃないか!


すると、そのきりんが私に話しかけてきた。

「一曲いかが?」

えっ!私のために弾いてくれるというのか。
ここ何年ものあいだ、“私のために…”、そんなことがあっただろうか?
「おぉ、是非頼むよ!」

♪ぎぃーぎぃー ぎぃーぎぃー♪

お店のおねえさんがやってきて言った。
「このきりん、気がいいんだけど、バイオリンは始めたばかりらしいのよ。」
そうだったのか。
でも、いいよ。
こんなにうれしかったのは久しぶりだ。

♪ぎぃーぎぃー ぎぃーぎぃー♪




-----第2話 バイオリニストりんたん「一曲いかが?」 おわり-----
※ この物語はフィクションです。


| maam | 喫茶ほ展示 | 00:01 | comments(17) |
あみぐるみ作品展 レポート その1

「ほ」 私はこの店がとてもお気に入りである。
平凡なサラリーマンの私にとっては、
お洒落だけど落ち着いたこの街並みの中で、
うまい珈琲と、心地よい音楽と、私を包み込んでくれるウッディーなインテリアのある、
この空間は、他では決して得がたいものなのである。
ここが好きで、月に何度も足を運んでいる私である。


だが、この日は何かが違った。
店の扉を開けたとき、ただならぬ気配を感じた。
何者かが、この店を占拠しているかのような…。


店に半分入りかけたところで、私は一瞬立ち止まってしまった。
(もし、このまま店に入ったら、私は二度と帰れなくなるかもしれない…。)
今日は帰ろう、と思ったその時、お店の素敵なおねえさんに、
「いらっしゃいませ」
と声をかけられた。
(そうだ。おねえさんは、きっと人質になっているんだ。助けなきゃ。
私は帰るわけにはいかない。)
意味不明の理由をこじつけ、私は店に入った。


(さて、どの席に座ろうか…。)
彼らは、テーブルごとに一匹ずついた。
ぐるっと見渡した後、私は犬のいるテーブルを選んだ。
だって、今は犬ブームだし、人間に従順だし、きっと私に危害を加えないはずだ。


私は、その犬と目を合わせることなく、椅子に腰を下ろし、注文をした。
「おすすめの珈琲と珈琲ゼリーをください。」
年甲斐もなく、男の癖に、私はスイーツが大好きである。
程なく運ばれてきた珈琲を一口飲み、珈琲ゼリーにスプーンを入れようとしたとき、
私の体は固まってしまった。
私の頭ごしにものすごいエネルギーのようなものを感じたのである。


私は、恐る恐る、そっちを見た。
さっきの犬が壁から乗り出すようにして、
私に向かって言った。

「一口でいいの!」

その犬は左手に小皿を持ち、
右手にはスプーンを握り締めていた。


よく見ると、犬の口には、クッキーのかけらがついている。
既に、他のお客さんからも食べ物を召し上げているようだ。


しかし。
一口ぐらい、いいじゃないか。
きっと、はらぺこなんだろう。
「ほら、ここの珈琲ゼリー、うまいんだぞ。」




-----第1話 はらぺこちびせば「一口でいいの!」 おわり-----
※ この物語はフィクションです。


| maam | 喫茶ほ展示 | 18:01 | comments(25) |

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