かめらんは、りくがめです。
大自然の大平原の中でも、
ちゃんと生きていけるように、
背中に大きな、おおきな甲羅を
しょっています。
大きな、おおきな甲羅ですから、
そりゃあ重いです。
だから、歩くのもゆっくりです。
いつのころからでしょうか。
まわりは、時間がたつのがどんどん早くなってきているように感じます。
そして、早いことが喜ばれたり、評価される世の中になってきているような…。
maam:「かめらんは、
ゆっくりしか歩けないことが
悲しい?」
かめらん:「?」
いいえ、そんなことはありません。
だって、かめらんにとっては、時間がゆっくり流れることが、
逆にずっとずーっと幸せなんです。
時間をゆっくり感じられるかめらんだから、
たとえば、青いあおい空を見上げる時、
その空のずっと、ずーっと奥にある、
もっと深いふかい青さを、
たとえば、お花の香りをかぐ時、
その香りの広がる空間が、
綺麗なきれいな色で染まっていくのを、
たとえば、森の中で木々の葉っぱを見るとき、
根っこが、地面からおいしい養分を吸って、
幹を通って、葉っぱに届けられて、
葉っぱさんがおいしそうに微笑んでいるのを、
たとえば、まわりを風がそよぐ時、
風たちのやさしい手のひらが、ほほをやさしくなでていくのを、
駆け足で通り過ぎたら、
決して感じることのできないものを、
感じることができるんです。
時間をゆっくり感じられるかめらんだから…。
それに、それにね。
とってもとっても仲良しのお友達といる時、
何よりも幸せなそんな時間も、
ゆっくり、ゆっくり、たっぷり、たっぷり。
かめらん:「急ぐことなんてないよね。
今日も、明日も、あさっても。
ゆっくり歩きながら、
たくさんお話しよう。」
走って走って、たくさんのものを追い求めたら、たくさんのものが手に入るのかも。
でも、それは、一瞬、ほんのちょっとだけ、見たり聞いたり触れたりしただけ。
それだけでは感じることのできない、
もっと、素敵なものが、いっぱい、いっぱいその奥にあるのかも。
カメって、実は、素早い動きをするそうですね。
田んぼや畑の中の道を車で走っていた時、私の前をかめさんが横切ったことがありました。
え!って、思い、車を降りてあとを追ったのですが、もう姿はありませんでした。
「うさぎとかめ」の話からか、かめさんはのんびりというイメージが定着していますが、
不思議な話ですね。
といいつつ、かめらんは、ゆったりとした時間の中にいます♪
ま、maamの森は、いつでも、どこでも、のんびりなんですけどね。
かめらんのように、じっくりと感じて、本当に大切なものを見落とさないよう、
感覚を研ぎ澄ませていたいものです。
私は、みなさんご想像のとおり、のんびりやでございます。
そうじゃなければ、一目ひと目編んでつくるあみぐるみや編み物、
ましてや、羊毛から毛糸を紡ぐことなど、するはずがありませんね…。
ある意味、ぜいたくに時間を使わせてもらっているのかもしれません。
大げさかもしれませんが、そこにやっと自分の存在意義を見い出せた気がしています。
あみぐるみと出逢えて、よかった♪
そんな環境を与えてくれている周囲には、本当に感謝です。
あみぐるみも編み物も、手紡ぎも、好きなこと!だから、
制作、勉強、修行(?)、がんばっちゃいますよ〜。
暑くても、(宿題がたまっていても、)ネガティブにならず、前向きにいこうと、
かめらんを見ていて、あらためて思ったのでした。
さて。
このベージュのかめさんですが、ご依頼ものでした。
2匹のかめさんを飼っているそうで、普通の(?)かめらんとセットで
迎えて下さいました。
とても気に入ってくださった様子、うれしく思っています。
ありがとうございました。
本物のかめさん同様、かわいがってあげてくださいね。
お・ま・け
かめらん:「そのこうら、おしゃれだね。」
りっきー:「え、ぼくたちのこうら、
リバーシブルなの、
知らないの?!」
maam:「ええええええー!!!!!
そうだったの?!」