というわけで、
きっぴは、くじゃっくぅーを探しに行くことになりました。
アムゥ川を渡り、ヤーンの丘を越え、
険しいこまあみ山を登って…。
そして、ついに、きっぴは、
こまあみ山の頂に辿りつきました。
でも、あたりに、
くじゃっくぅーはいませんでした。
きっぴ: 「ぴー!」
返事はありません。
きっぴ: 「………。ぴー?(いないの?
せっかく来たのに…。)」
「ぴーぴー、ぴーぴー、騒々しいね。何の用だい?」
どこからか声がしました。
きっぴは、周りを見回しましたが、姿はありません。
「ここだよ、ここ。上をごらん。」
きっぴが上を見上げると、
岩の上に。
いたんです、くじゃっくぅー。
きっぴ: 「あ、綺麗!
あなたがくじゃっくぅーさん?」
くじゃっくぅー: 「いやぁ、照れるね。
そう、私が、くじゃっくぅー。」
きっぴ: 「そらっぴが桃色がすきなの!」
くじゃっくぅー: 「???」
くじゃっくぅーは言いました。
「確かに、色には不思議な力がある。
それぞれが、それぞれの意味を持っている。
そして、どの色にだって
他のどの色にも負けない魅力があるんだけどな。」
きっぴ: 「ぴー!(よくわからないー!)」
くじゃっくぅー: 「そうかそうか。
しかたないね。これでいいんだろ。」
くじゃっくぅーは、そう言うと、
背中から1本の羽根を抜き、その羽根できっぴの頭をなでました。
きっぴ: 「うわー。桃色ー。
くじゃっくぅーさん、
ありがとう!」
きっぴは大急ぎで山を降りました。
「でも、黄色がよくなったら、またおいで。」
きっぴは、走りながら、
くじゃっくぅーがどうしてそう言ったのか、
よくわかりませんでした。
そらっぴがいました。
しろっぴとお話していました。
しろっぴ: 「そらっぴは誰が好きなんだい?」
そらっぴ: 「きっぴ。」
しろっぴ: 「え、きっぴ? 桃色じゃないのに?」
そらっぴ: 「きっぴは、きっぴだよ。
たとえ何色だって、きっぴはきっぴなんだよ。」
きっぴは、
空が飛べるくらいうれしかったのと同時に、
空が飛べないくらい悲しい気持ちになりました。
(きっぴはきっぴでよかったんだ。
それなのに…。)
きっぴがそらっぴに背を向け、振り向いたその瞬間、
そこにくじゃっくぅーがいました。
「でも、黄色がよくなったら、またおいで。」
「って、言っただろ。ぼくが来ちゃったけど…。」
きっぴ: 「ぴー!」
〜 Color Magic 〜 お・し・ま・い
お・ま・け
そらっぴときっぴ
なかよし♪のふたり。
お・ま・け・2
くじゃっくぅーのいたずら!?
よかったね。きっぴ!
かわいいきっぴの物語でした〜。
で、本当は主役のはずの、くじゃっくぅー、どうでしょう?
ちょっと前に、くじゃくを編んでみたいな〜、と思ったんですよね。
たまたま、毛糸の在庫の中に、こんなカラフルなふわふわ糸を見つけまして…。
何にも使いようがなく、ずっとしまわれていたんですけど。
これ、使えるかも!と思い、編んでみました。
とてもゴージャスで、そのえらそうな態度から、王冠を頭に。
あまりのカラフルさに、色をモチーフにした物語というアイディアが。
そして、お蔵入りとなっていたカラフルぴよこたちと結びつき、
このようなお話となったのでございます〜。
きっぴはきっぴ。自分は自分。
もこひぃにも、くじゃっくぅーにも、何が大事なことかわかってたんですね〜。
けっしてムリせず、背のびすることなく、自分のもっているものを大切にしていけたら。
maamもmaamらしくありたいと思います…。
さぁ!編みますよ〜♪